健康についての悩み・お気軽に相談ください。冨永クリニック 診療科目/放射線科・内科・胃腸科・呼吸器科

とみクリ通信

とみクリ通信 Vol.4

2004年 2月
発行元 冨永クリニック

さあ、2004年がスタートしました!といってももう2月になってしまいました。写真はイタリア・ヴェネチアの元旦です。
まだしばらくは寒い日がつづきます。風邪やインフルエンザも流行っていますので、外出から帰宅したときは必ずうがい、手洗いを忘れないようにして下さい。

What is 高脂血症?

「高脂血症」とは、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が正常より多い状態のことです。だからといって自覚症状は特にありません。しかし、放っておくと動脈硬化が進み、しだいに血管の内側が狭くなり、血栓などによってつまりやすくなります。すると全身の臓器に酸素や栄養が十分に行き渡らなくなり、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などの重大な病気を引き起こすことになるのです。
主な原因としては、肥満、食べすぎ、運動不足、飲酒など普段の生活の中にある場合が多いです。まずは、バランスの良い食事(青身の魚や食物繊維を意識して摂りましょう)、適度な運動(散歩・体操・水泳など)、アルコールを控える(量を減らす・毎日飲む人は休肝日を作る)ことから頑張って改善していきましょう。それでも値が下がらない人は、薬によって下げなければいけません。薬を飲み始めるとたいてい値は下がります。しかし薬を止めると、また値が元に戻ることがあります。薬を飲んでいても、食事・運動療法を続けることが大切です。今はたいしたことがないからと安心せず、5年、10年先の事を考えると、今のうちから予防しておく事が重要なのです。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

肺の病気には肺炎、肺結核などの感染症や肺がんが代表的です。男性では肺がんは胃がんを抜いてトップになりました。しかし、静かに増えている病気がCOPDです。聞き慣れない病名ですが、肺気腫、慢性気管支炎といった方が馴染み深いでしょう。
肺の役割は呼吸を営むことです。肺は口や鼻から気管という管で外界と繋がっていて、呼吸をすることで空気が出入します。そして気管は何回も枝分かれして最終的に肺胞というブドウの房のような小さな腔になります。肺胞は全部で3億個あると言われています。
COPDはディーゼルエンジン、大気汚染、タバコなどの有害な粒子が原因です。特に先進国ではタバコ病とも言われています。これらが引き金となって細くなった気管支に炎症が起こり、肺胞壁を破壊していくと肺気腫になります。また、もっと太い気道に広がると慢性気管支炎です。
症状は労作時の息切れ、せき、たんです。以前は近くのスーパーまで行っても何もなかったのが、どうもこの1年ぐらい、ちょっと息が切れる、前と違う、という人は要注意です。症状がなくても検査すると気道に閉塞がある人は約600万人にも及ぶと考えられます。病気が進行して肺機能が低下すると、なかなか元には戻りません。最終的に呼吸不全に進行すると1日中酸素吸入する在宅治療が必要になります。ですから早期発見をして、早く禁煙を開始することが最大の治療です。
早期診断するためには、「肺機能検査」を受けることと「ヘリカルCT」を撮影することです。
「ヘリカルCT」では肺野の変化が非常によく分かり、小さな肺気腫を発見することができます。
同時に小さな肺がんの発見にも威力を発揮します。

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